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「好きだ」
「はい…?」
麻雀台の上に押し倒された状態の村岡。
そんな村岡の上には、怖い顔をした豊川が覆うような形でかぶさっていた。
「好きだっていってんだ」
「豊川さん……からかってんでしょ~…?」
苦笑いを浮かべる村岡は豊川を押し返そうとする。
逆に豊川はその手を無視してどんどん詰め寄ってくる。
「…ちょ、とよ…」
「返事は?」
「え…?」
「俺と付き合うか3秒以内で答えを出しやがれ。3、2、」
「はーやいっすよ!っつか付き合うってなんですか!」
「1、0、はい終了ー。この時点でお前にもう拒否権はねぇぞ?」
手を打ってそう言うと豊川は村岡の胸倉を掴み、唇に口付けた。
触れるだけのもので直ぐに離れたものの魂が抜けたように真っ白になっている村岡。
「今日からてめぇは俺のもんだ。分かったなぁ?」
「……は、はい…」
思わず頷いてしまった村岡は軽く首を傾げた。
(何だ、この変な感じ…)
終わり。
無理矢理なんでも決め付けちゃう豊川に押され気味の村岡。
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