第一章

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「いやぁ――――っ!!」 薄暗い地下室で、少女の叫び声が響いた。 「ユーリ見ちゃダメだ!!」 少年が庇うように、少女を抱き締める。 「なんで……?」 立ち尽くしているもう一人の少年が、目の前に広がる光景を呆然と見ていた。 少年の目線の先には、どんどん広がっていく鮮血。 その中心に横たわる白髪混じりの女性。 髪は乱れ、衣類は何かで斬りつけられたようだった――。
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