君…酷くね?

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その時! 音咲きは咳き込み出した。苦しそうにブラウスを強くにぎりながら。 …強く音をたてて地面に倒れた。 「おっおい!!」 しかし音咲は俺の声にピクリとも反応しない。 吹き通る風がが音咲きの髪をなびかせた。 「…くそっ!」 俺は梯子を使わずそのまま飛び降りて地面に着地した。それと同時に痛みが俺の足にはしるが、そんな痛みよりも先に体が動いた。 「音咲!大丈夫か!!おい」 音咲に駆け寄り呼びかけた…かすかに開くまぶた…しかし弱々しく力がなかった。 俺は本能的に音咲をおんぶして屋上のドアをあらあらしく開けて走った。保健室へむかって。
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