その先には何も

私という人間

小学校５～６年生ぐらいになって、私は生まれて初めていじめられた。

しかも男子に。

たぶん今考えたら、ちょうど思春期に差し掛かって、汗だ何だってのが、ﾆｵったのだと思います。

教室に入ったとたん、男子達が
『ｶﾒﾑｼきたぞ～！』
『ｶ～ﾒﾑｼ』『ｶ～ﾒﾑｼ』

の大合唱。
最初はなんて事なかった。というかｶﾒﾑｼってなんだ？ってのが強かったかな？
でも毎日毎日繰り返されて、挙げ句の果てには机を廊下に出されて、臭いからあっちいけだのなんだの。

さすがに学校がイヤになってきた。

しまいにはクラス全員からのシカト攻撃。
あれって、自分がそこに存在してないかのような、果たして自分が地球に存在してるのか疑問に思うくらいの錯覚が起きる。

あーいゃだ。

学校いきたくない。

誰も助けてくれない。

でも両親をがっかりさせたくないからガンバった。たまに休んだけど、ガンバった。

この頃は、４年生の頃に仲良くなったかおと毎日毎日飽きることなく、公園の同じベンチに座り、２人でぐだぐだしゃべって帰るのが日課のようになった。