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新しい高校は家から遠いところにあった。
「いってらっしゃい。」
「行ってきます。」
何気ない会話だが、この高校は全寮制なので、もうしばらくは聞けないだろう。
学校までの道のりを歩く。
この間はよく人に会う。
「よっ斎藤。」
こいつは寺井大介。かなりのイケメンだ。
「よう。あの事はもう大丈夫なのか?」
「ああ。何とかな。」
大介はあの火事で姉をなくしている。
それのせいで倒れかけたぐらいだが、気持ちの整理ができたらしい。
「俺にも彼女がいるわけだから、頑張らないと。」
大介はイケメンな上に性格もいいから男女それぞれから人気がある。
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