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座席は名前の順に横4列で並んで座った。
俺の前にあ~ちゃんが見える。
そのずっと前に、かしゆかとのっちが隣あって座っている。
あ~ちゃんを見ていると、何故か落ち着けないようで、ずっともぞもぞしている。
「あ、あのな?あたし、西脇綾香っていうんよ。あ~ちゃんって気軽に呼んでな?」
あ~ちゃんが隣に座っている子に小さい(?)声で話しかけていた。
「え、あ‥私は‥根岸春香っていうの。よろしくね、あ~ちゃん」
「可愛らしいお名前だこと‥。しかもまた可愛らしいお声で‥。」
あ~ちゃんは、平安時代にでもタイムスリップしてしまったようだ。
「あ!ちなみに!あの前にいる人が、あたしのつれの、かしゆかとのっち!それと‥後ろのあれ、あれが‥えと、名前忘れてもうた!」
おいおいっ!
あ~ちゃんはいきなり立ち上がり、かしゆかやのっち、そして俺を指さしてきた。
「こらこら!ちょっと君!静かに‥」
先生がすかさずあ~ちゃんに立ち寄り注意した。
「これまた先生、失礼いたしました」
あ~ちゃんの反省しないようすに、先生は呆れていた。
その後、呼名は終了して、校長の長い長い話しに入った。
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