偶然

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「なぁなぁ、お前あいつらの友達なのか?」 突然、隣に座っていたやつが、あ~ちゃんらの方を指さして聞いてきた。 「んあぁ、なんていうか‥まぁ友達‥かな?」 「なんかお前、あいつらとは違うな。なんか‥普通だ!」 「なんだか普通という言葉が、褒め言葉に聞こえるよ」 「俺の名前は、本田智輝。ともきって気軽に呼んでな?」 早速、男子の友達ができそうだ。 考えてみたらまだ、男子の友達いないもんな。 「ともきな、よろしく!俺は、前田友希‥。俺らお互い、ともきって名前だな」 「すげー!運命感じるぜ、よろしくな」 こうして俺達は、仲良くなった。 相変わらず、のっちは固まっていて、それを心配そうにかしゆかが見ている。 あの二人には、まだ友達はできていないようだ。 こうして、入学式は幕を閉じたのだった。
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