新たに

2/7
前へ
/24ページ
次へ
入学式も無事(?)終わり、各自自分のクラスに向かう。 「ともき!一緒に行こうぜ!」 「おう!」 早速俺は、仲良くなったともきと教室へ向かう事にした。 「とーもきー!」 後ろから声が聞こえる。 「おい、お前呼ばれてるぞ?‥俺は先に馬鹿とその連れ二人と教室行ってるわ」 「いや、あれはその馬鹿だろ?俺ぢゃなくてお前の事だよ」 「あぁ!俺ら二人共ともきだったな(笑)」 俺はすっかりお互いともきだということを忘れていた。 「ちょっと‥この私を置いていくとは良い度胸だな!」 あ~ちゃんが俺の顔を覗きこみながら、文句をいってくる。 「お前の方が良い度胸だわ!」 「本当~」 のっちとかしゆかが後から続いてきた。 「まぁ良い、その隣は?」 「‥あ、紹介しなきゃだな。こいつは本田智輝。俺と同じともきなんだぜ?」 「よろしくな!お馬鹿三人組!」 「「一緒にするな!」」 のっちとかしゆかが声を揃えて答える。 「本当ぢゃ本当ぢゃ!」 いや、あ~ちゃん、君はごもっともだ。 「でも、ともき二人だとややこしいのう‥あ!あんたは今日からゆうき!」 おいおい、勝手に人の名前を変えるな。 「なんでゆうきなんだ?」 「漢字で書くとゆうきって読めるぢゃん!」 あぁ‥納得。 「ぢゃぁゆうきって呼ぶな!」 「私もゆうきさんって‥」 「いいよかしゆか、ゆうきで」 「ありがとう、ゆうき!」 「それでよし。」 うーん。名前以外で呼ばれるのも悪くないな。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

45人が本棚に入れています
本棚に追加