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「気を取り直して…。」
俺達は一組の教室へと入った。
席は名前の順で並んでいるようで、俺の後ろはともきだった。
「この席ならゆうきにちょっかいだし放題だな!」
「おいおい!やめろよ」
そんな会話をしていると、教室のドアが急に開いた。
― ガラガラガラッ
「おはようなのです♪」
あまりにも可愛い小さな女の子であろう声に俺は反応して、前へ向き直った。
が、そこに声と一致する女の子はいない。
それどころか人の姿も全くみえない。
とうとう俺もあの世の声が…ゴニョゴニョ
すると突然、教卓から頭がひょこっと出てきた。
よくみると、椅子の上に立つ5歳くらいの女の子がいた。
「あれ、完全に高校に迷い込んだ園児とかだろ?どうすればいいんだ?」
そう後ろのともきに問い掛けるが、返答がこない。
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