危機。

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ある日、彼といつも通り一緒にいた時。 「あのさ、ユイって、他に男いるでしょ?」 と彼に聞かれた。 「そんな訳な……」 否定しようとしたけど、幸せすぎて忘れていた存在に気がついた。 もしかして、ヨシノリ? いや、切れたハズだ。 自然消滅という形で。 「…ダイチと付き合う前にいてた自然消滅した人?」 と、彼に聞いた。 彼は 「知らないよ。 でも、昨日、ユイを送り届けた後に知らない男が車の前に飛び出して言ったんだよ。 ユイは俺の彼女だ。近寄るな。って。」 私は頭に衝撃が走った。 彼を見ると、少し涙目で悲しそうにしていた。 そんな彼を見るのは初めてで、とても悲しくなった。 私は言った。 「私にはダイチしかいないよ。ダイチしかいらない。私、ちゃんと別れてくるから、ね?」 と。 彼は、うん。と頷いた。 ~♪♪ 携帯が鳴った。 誰よ、こんな時に。 ディスプレイを見ると ヨシノリ と表示されていた。
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