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彼は毎日会うと心配をしてくれていた。
なのに、今回は
「なぁ、タカシって知ってる?」
と言って、タカシの説明を始めた。
それは以前に付き合っていたタカシと同一人物のような気がした。
私は
「うん、知ってる。」
とだけ言うと
「へー、それ俺の友達なんだよね。」
と彼は言ったのだ。
なんて世間は狭いのだろう。
「タカシが言ってたよ。すぐにヤらせてくれる女だって。
ねぇ、本当はまだ前の彼氏と連絡取ってるんじゃないの?
正直に言いなよ」
と。
私は彼の顔が見れなかった。
でも、何もかもを言った。
今まで何人と付き合って、即ヤらせていた事。
まだ連絡は取っていること。
ポツリポツリ話し終えて、私は言った。
「でも、ダイチとは離れたくない。お願い、見捨てないで」
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