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ヨシノリとのメールを適当にしながら、着信を見た。
相手はタカシだ。
面倒くさいんだよね。
最近、全然かまってくれないし、甘やかしてもくれないんだもん。
まぁ、次の彼氏が出来たし、切るに限りますけど。
一呼吸置いて、電話を鳴らす。
耳元でなる着信音。
『もしもし、ユイ??
よかったー!連絡なかったから心配した』
いきなり話しだすタカシ。
それを遮るように私はしゃべる。とても悲しそうな声で
「…あのね、私。タカシの事、好きかわからないんだよね、正直。」
『えっ?』
とタカシは驚いている。
それを無視して私はしゃべり続ける。
何を話していたかなんて、覚えてないけど。
とても悲しそうな声で私はしゃべりつづける。
しばらくすると
「ユイー行くわよ」
と母の声が聞こえてきた。
その声を聞いて、ニヤリとした。
「母が呼んでるから、切るね。私の気持ちは変わらないから、もう連絡してこないでね」
それだけ言って、電話を切った。
「お母さーん、今行くー!!!」
と大声で、部屋から出て母の所へ行った。
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