ＴＥＡＲ～涙～Ⅱ

８粒

『すみません。私が勝手にやったんです。

隼人を怒らないでもらえますか？』

私の言葉に対して真美は、意外な言葉を発した。

「...姫華さんよね？

雪崎姫華さんだよね？」

私は、その言葉で何となくわかった。

この人の、正体が...

『もしかして、Roseの関係者ですか？』

「ぇえ。

遺伝子組み換え部に所属している、秋澤真美(ｱｷｻﾞﾜﾏﾅﾐ)です。

まさか、姫華さんに会えるなんて思いもしませんでした」

今の真美は、まるで尊敬の眼差しだ。