4課の佐山巡査部長刑事

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ここは、C葉県警察本部からも、相手にされてない、孤立した、不潔署捜査1課である。 なぜか警部補から警部に昇進できた南条警部は、椅子に腰掛け、鼻毛をピンセットで抜いていた。 時折、「おちー」とか「いてっ」等と声を発する。 1課の他の刑事達はそれを、呆れて見ていた。 すると南条は 「おわっ、こ、これは~~~」 と叫んだ。 皆は「うるせー」的な顔を向けたが、優しい花信刑事は、とりあえず近寄り 「どうしたんですか」 と尋ねた。 「お、花信刑事、見てみろよこれ。 白髪の鼻毛だ。 珍しいだろう」 南条はその毛を指でつまんで花信刑事の鼻先に持っていった。 「鼻毛が片鼻、何本づつ生えてるかは知らんが、白が当たると言うのは、確率少ないよな。 四つ葉のクローバーを捜し当てた感覚だ」 南条は得意げにそう言った。 花信刑事は呆れて、何も返答せず、自分の席へ戻った。 「よし、今度は、ケツ毛でチャレンジだ」 南条の挑戦は続くようだが、もうあんな馬鹿警部は相手にしないことを、花信刑事は心に誓った。
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