4課の佐山巡査部長刑事

4/12
前へ
/70ページ
次へ
南条は首を傾げた。 その後は定時までの時間はウキウキだった。 二人は五街道町ある、いざかや「ドンパン」にいった。 まだ時間が早く、客は南条ら二人だけであった。 「こんなに早く上がって大丈夫かい、南さん」 佐山は出されたおしぼりで顔を拭いた。 「大丈夫だよ。 課長には伝えて来たからね・・・なんで?」 「だって、今、ヨスオ君て子が、行方不明で捜査中なんじゃなかったか」 「おお、そうなんだよ。 昨日、婆さん家へ行くって家を出たっきり、行方が解らなくなったそうで、事故または事件に巻き込まれたかで、非公開で捜査してるよ」 「誘拐の可能性だってあるしな」 「そうそう。 だから今んトコ、非公開捜査ね」
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加