4課の佐山巡査部長刑事

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「なあ、南さんはどう思う?」 佐山が枝豆をつまみながら言った。 「なーにが」 「例えば、俺らが車で事故ったりするとさ『警察官が事故』なんて騒がれる。 民間人なら新聞にも載りゃーせんのに」 「そうだな。 ケーカンが悪さすると、すーぐマスコミが騒ぎ出す。 警察はマスコミの格好の餌だな」 「そう思うだろ。 俺らだって人間だっつーの。 26万人も、警察官はいるんだ。 わりーことする奴だって、いるって」 「本当だ。 ケーカンの万引きくらい、騒ぐなっての」 「それは、よくないし、騒ぐ」 佐山は軽い笑みを浮かべた。 「ま、そーゆーのは、一握りの人間だけどな。 ほとんどのケーカンは、まっとうに任務を果たしてる」 「そーだー」 南条はテンションが上がって来たようだ。 「キャリアをどう思う?30前の警視が、長年現場を踏んで来た、ベテランデカをまとめようっていうんだからなあ」 佐山が問う。 「うちみたいな、落ちこぼれ署に、キャリアはおらんだろう。 気にならんよ」 「確かに、署長もノンキャリだが」 「やくざ相手は大変だろう」 話しが変わった。
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