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捜査4課といえば、別名、暴力犯捜査係といって、暴力団が関係する犯罪を扱う。
殺人、恐喝、覚醒剤、拳銃等の武器の押収など、暴力団組織の撲滅に頑張っている。
「いや、そんなことはないよ。
みんないい奴ばかりだ。
やくざは警察には刃向かわないのさ。
つまらんことで、奴らもムショなんかには、行きたくないだろうからね」
「ふーん。
で、佐山は警部補の昇任試験は受けんのか?」
また話しを変えてしまった。
自分で振っては、たいして関心なさそうな南条である。
「受けてはいるんだけどね・・・」
佐山は、ばつが悪そうに、4、5百本くらいしか毛が残ってない頭をかいた。
気がつくと店は、客で、いっぱいになっていた。
奥の方で、若者達が、チャンチャカ騒いでいる。
佐山は腕時計に目をやった。
「もう10時を過ぎてる。早いな、時間のたつのは」
「あら、もうそんな時間か」
もうだいぶ酔っている南条だが、もちっとくらい飲みたい気分だ。
それを見抜いたようで、佐山は
「今から、俺ん家で飲まないか」
と言ってくれた。
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