夏休み

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黙って波を見つめている土方に続けて言う。 「でもね。黙ってなくてもいいらしいよ?涼子は」 「物好きもいるもんだ」 「世の中不思議よね。でも。原田さんって結構いい人だと私は思うんだけど。だから涼子と恋人とかになってくれたらそれはそれで嬉しいかも」 「おせっかいだな」 「かもね。」 そう言って二人とも黙ってしまうと波の音だけが響いていた。 「それより…」 「ん?」
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