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砂浜を歩きながら話していると目の前に洞窟のような岩が見える。
思わず入ってみたい衝動に駆られ中へ踏み込んだ。
「うわぁ…」
中は薄暗いがしばらくすると波打ち際が見える。
洞窟の中に海水が流れ込んできていた。まるで満潮で閉じ込められたような空間。思わず波打ち際まで進み波が来ないところで足を止めると座り込んだ。
「涼子ね。原田さんに一目ぼれらしいよ?」
楽しそうに話すと土方はため息をつきながら隣に座った。
「だまってりゃな。」
「そうなんだよねぇ。黙ってれば原田さんってかっこいいんだけど、しゃべりが台無しにしてる感じなんだよね。」
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