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「おれ、あまいなくなったら、
なんものこんない、ぜったい、つらくて、さみしくて、くるしくて、しんじゃうよ」
「…嘘」
「うそ、じゃないよ…
あましか、いないよ…」
「…」
お願いだから、受け入れて
期待、させないで
好きに、させないで
依存、させないで
辛い、だけだから…
「アンタの好きな人は、俺じゃないんだよ」
「ちが「違わない」
「羽瑠衣くん」
翼の肩が、ピクリと震えた。
ああ、やっぱり
言わなきゃ、良かった。
「俺の特権、全部、羽瑠衣くんにあげてんじゃん」
「あげて、な「あげてんだよ」
声のトーンを低くして、目の前の泣きじゃくる奴を睨み付ける。
「頭撫でたり、
好きって言ったり、
キスしたり、
手を握ったり、
ケツ触ったり、
乳首触れたり、
膝枕したり…
俺の特権だったのに」
「あ、ま」
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