511人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺の、アンタに触れられる、
唯一の、特権だったのに」
「ちが「違う?何が?」
口が止まんなかった。
開く、開いては、この人を傷つける言葉を吐いた。
何度も、何度も。
嫌いな訳じゃない。
逆に好き"過ぎる"。
だから、今まで貯めてたモノが溢れた。
「手、繋いだり、
キスしたり、
俺、もう…訳分かんない…」
アンタを愛し過ぎた。
愛しくて、
狂おしくて、
その恐怖が嫉妬になった。
素直に、「好き」が言えなくなった。
「…ごめ、なさい…」
「…今更」
「でも、も、しないから
わかれるのだけは、やだ」
「じゃあ「そばに、いたい」
「あまのそばに、となりに、いたい、しあわせに、なりたい」
「すきなひと、
あましか、いないよ?」
俺に寄り添って、きゅ、と抱き締めた。
.
最初のコメントを投稿しよう!