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「俺の、アンタに触れられる、 唯一の、特権だったのに」 「ちが「違う?何が?」 口が止まんなかった。 開く、開いては、この人を傷つける言葉を吐いた。 何度も、何度も。 嫌いな訳じゃない。 逆に好き"過ぎる"。 だから、今まで貯めてたモノが溢れた。 「手、繋いだり、 キスしたり、 俺、もう…訳分かんない…」 アンタを愛し過ぎた。 愛しくて、 狂おしくて、 その恐怖が嫉妬になった。 素直に、「好き」が言えなくなった。 「…ごめ、なさい…」 「…今更」 「でも、も、しないから わかれるのだけは、やだ」 「じゃあ「そばに、いたい」 「あまのそばに、となりに、いたい、しあわせに、なりたい」 「すきなひと、 あましか、いないよ?」 俺に寄り添って、きゅ、と抱き締めた。 .
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