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｢お、れね？
ほんとは、こわかったの
あまに、
つりあってないきがして
こわかった、あまに、いつか、あきられて、めんどくさがれて、"わかれよう"って、いわれるのが｣
普段、喋んない人だから、言葉一つ一つに、胸が、締め付けられた。
｢だから、あんとき、"わかれて"っていわれて、こわかった
あまの、となり、もう、いられないんだって、おもった｣
｢…｣
｢おれ、こんなに、ひと、すきになったことねえから、ほんとに、こわかった｣
言葉選びが下手で、それでも伝えようとしてくれるこの人が、愛しい。
おれの穢い欲が、洗い流されて行く気がした。
｢だから…だから、
わかれたく、ねえよ…
すきなひとの、そばに、いたいよ…｣
｢…ごめん、翼｣
｢ううぅ…ふぅぅ…う、う…
ひっく…ふえええええ…｣
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