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『碧へ
元気ですか?俺は元気です。
近々逢いに行きます。
最近は寒くなって来たので、
体に気を付けて下さいよ?
それでは、さよなら
太玖羽』
手紙が、届いた。
大好きで、愛しい、彼から。
何ヶ月ぶり?
まぁ、そんなのどうでも良いか。
貴方からの、モノなのだから。
「あおちゃんご機嫌~」
「ふふ、ごきげん」
「なんでよ、なんでよっ」
一緒に仕事してる、翠ちゃん。
おいらの親友。
「ん、ほら、」
「あっ、太玖羽様からっ」
「んふふ、いいでしょ~」
翠ちゃんは、おいらの好きな方を知っている。
「良いな、良いな、
俺も、あの方から欲しいな…、」
「ねがえば、くるよ」
「ホントっ?」
「ふん、」
「じゃあ、願うねっ」
うーんうーん言ってる、翠ちゃんにかわいいって言ったら、あおちゃんも可愛いって、言ってくれた。
"可愛い"は、あの方の口癖だったな、なんて。
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