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次の日の朝、海人はいつもの時間より20分速く、学園に来た。
そう、手紙を渡すためである。
「まだなのかなぁ?」と、心配していたその時だった。
「あのぉ~、渚 海人さんですか?」
と、少女が後ろから声をかけてきた。
海人は、
「そうですけど、、」
と、返した。
その瞬間、海人は察した。
この少女が、あの虎崎さんだと。
海人は、確認をした。
「あなたは、虎崎さんでよろしいのでしょうか?」と。
少女は何も言わず、うなずいた。
「昨日は、手紙ありがとう。これは、僕の返事です」と言い、海人は、昨日書いた手紙を渡した。
それを受け取った虎崎は、どこかへ走り去ってしまった。
時間が流れ、放課後になった。
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