月夜のウサギ

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「………………」 重かった…… そういえば沢山あったもんな、お団子。 二人じゃ食べれないでしょ。この量。なに考えてんの、お母さん。 いいや。 早く終わらせてテレビでも見よ……。 私は再び台所に。 忘れ物はないみたい。 あとはすすきの花瓶を持って行くだけ。 「……わ……ぃ……」 「?」 なんか今変な声が聞こえた気がする。 疲れたから幻聴かな。 ……さすがに早すぎるよね。 「悪い子は居ねが~!!」 ……ここ東北だっけ? 縁側を障子越しに覗き込む。 そこにいたのは真っ赤なシャツにスーツを着、黒のサングラスでキメた、いかにもこわもてのお兄さん。 ただウサギ耳。 私はこの時ひらめいた。 間違いない!あれは変態だ! と。image=371987837.jpg
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