悠久なる過去

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司 「くっ・・・・・ねむっ・・・・・」 刹那 「徹夜で試験勉強するガラでもないはずだが」 コイツは鳳刹那(おおとりせつな)。 クラスメイトで、頭はいいが変態。 また、医者の息子で結構な金持ち。 物静かな優等生っぽいイメージで、周りをだますことに快感を感じている。 被害にあった女生徒多数。(記録更新中) 司 「うるさいなぁ💨好きで徹夜なんかするわけないだろ?」 刹那 「帳尻合わせとかないと、留年だしな」 司 「・・・・・ったく、何で試験なんてあるんだろうな・・・・・」 刹那 「来年のクラス分けにも影響するからな、今のうちに頑張っておくことだな」 司 「ちぇっ・・・・・」 刹那 「ま、試験が無くなっても、仕事になるだけさ」 司 「・・・・・なんだよそれ💨」 いつもの通学電車の中。 学生でにぎわう狭い車両に詰め込まれて登校する。 相変わらず、脈絡ない話しをする悪友刹那は意味深な笑顔を向けてくる。 奇妙な言動も多いが、悪いヤツじゃない。 たまに、はっとさせることを言い出したり痛いところをついてきたりする。 しかし、からかわれているのか、たしなめられているのか、わからなくなる時の方が多かった。 刹那 「それにしても、早いものだ」 司 「んっ?」 刹那 「もう冬だ」 司 「ああ・・・・・急に寒くなったな」 刹那 「こんなに早く、一年が終わるとは思わなかった」 司 「・・・・・・・・」 刹那 「それなりに楽しかったって事だな」 司 「まだ一年残ってるぞ?」 刹那 「だからこそ、後悔したくないもんだ」 車内アナウンス 「~次は茜坂学園前~」 司 「何まとめに入ってるんだか💨」 刹那 「彼女くらい欲しいと思わないか?」 司 「な、何だ、いきなり?」 刹那 「周りにそこそこ女子がいるからって、満足してるのか」 司 「・・・・・こういうとき、なんて言えばいいんだ?」 刹那 「ま、余計なお世話だったな」 司 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
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