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中に入ると意外にも自分が最後じゃぁ…と思うくらい人がいて大体の人が席に座っていたため視線が怖かった…
座る席はどうなっているのだろう?と不安になっていた私だったが幸い一番席に同じ中学だった人がいた
大田彩と言って見た目怖い感じだけど結構面白い女の子だ
『ねぇ、席ってどうなってるの?』
静かな教室で小声で話しかける私に対しその人は驚きながらも黒板を指さした
指の方を見てみると黒板には紙が貼ってあった
座席が書いてあるのか…と思いその人に『ありがと』と言って黒板の前に立った
雨で悪い視力は更に朧気で近付いて見れば一番窓側の前から三番目の席だった
出来るだけこの場から離れたかった私は足早に名前の書かれた席へ向かった
自分の席を確認すると鞄を机の横にかけ椅子をひき
ぎぎぎぃー
Σ(●д・;)
雨で湿気ている床、ボロい校内、無駄に静かな室内
椅子の音が無駄に響いた
もう嫌だ…と端から疲れ気味の私は開き直りどかっと席に座った
静かすぎる室内、たまーぁに開く扉、昨夜寝てなかった自分、同じ中学だったのは先程の女の子だけがこのクラス
ぼーっとする事もなく窓の外を見ていると前の子が振り向いた
(・д・)!
振り向き小声でぼそっと何かを言うと手紙を置き再び前を向いた
(-ω-;)?
何て言ったのかわからなかった私はひたすら焦っていた
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