『恋』

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○予備校 授業前。うるさい。 明日香、一人、静かである。 そして本を読んでいる健二の姿。 明日香、健二を見ている。 女子生徒の声「中嶋さん!」 声の方を振り返る明日香。 女子生徒Aが立っている。 A「第一志望受かったんだって?」 頷く明日香。 A「実はね、私も受かったの。それで今日、お祝いの合コン?あるんだけど」 明日香「私・・・・」 A「人数足んなくてね・・・・」 女子生徒Bが来る。 B「ちょっと(Aを明日香から離して)」 明日香と距離を置いてヒソヒソ話しているAとB。 B「彼女、男に興味ないのよ」 明日香の顔が曇る。 A「そうなの?」 B「あの子有名よ。高山さんのこれだって」 A「うっそー」 明日香「(下を向いている)・・・・」 早苗の声「おはよう!」 そこに早苗が入って来る。 A「あっ!」 黙り込む明日香。 早苗が近づいて来る。 早苗「おはよう」 明日香、うつむいている。 早苗「どうしたの?」
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