『恋』

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○外灯に照らされているなだらかな坂 明日香、坂を登ろうとした時 明日香「!」 目の前に健二がいた。 健二「・・・・」 明日香「・・・・」 明日香、手に持っている本を隠す。 健二「・・・・じゃあ」 健二、行きかけた時 明日香「(思い切って)あの」 健二、振り返る。 明日香「・・・・こんばんは」 健二「?」 明日香、いきなり走り出す。 明日香の部屋、夜 息を切らして入って来る明日香、本を落としてしまう。 明日香「・・・・」 ドアを背にゆっくりとへたり込む。 落とした本が目に付く。 泣き出す明日香。 やがて、鳴咽へと変る。 ○◎予備校卒業式 ○同、会場内 早苗と一緒にいる明日香。 壇上からは激励の言葉が聞こえる。
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