『恋』

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○なだらかな坂 ・・・・を登っている明日香。 早苗の声「もう、学校終わっちゃった」 笑顔の早苗が明日香と一緒に坂道を登っている。 早苗「アー、私はもう一年か」 明日香「早苗?」 早苗「?」 明日香「参考に聞かせて欲しいんだけど、好きな人が出来た場合ってどうするの?」 早苗「どうするって例えば?」 明日香「私、恋愛した事ないから、どうしたらいいのかなって」 早苗「私は相手に言っちゃう」 明日香「なんて?」 早苗「『好き』とか『付き合って』とか」 明日香、足が止まる。 早苗「どうしたの?」 明日香「ウウン。何でもない」 明日香、早苗の横へ行き 明日香「それで、うまくいった?」 早苗「あんまし上手くはいかなかったけど、自分の想いを言ったらスッとはする」 明日香「(口の中で)自分の想い・・・・」 早苗「相手の事をどれだけ理解しているか、相手にどれだけ理解されてるか。後は野となれ山となれ!」 早苗、明日香に笑いかける。 明日香、笑えない
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