『恋』

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T『八月』 ○公園 夜。 ベンチで寝ていた健二、起きる。 側に落ちた『若菜集』を拾う。 落ちているパラシュートに気がつく。 起き上がりパラシュートを手に取る。 駆けて来る早苗。 早苗「こんなとこで何してるの?」 健二「何してたっていいだろ」 早苗「(パラシュートを指差し)あッー」 明日香の声「早苗!」 早苗「あったよ!明日香!」 手を振る早苗。 駆けて来る明日香、大きく転ぶ。 健二、早苗「あっ!」 *       *      * 健二、水飲み場で明日香の怪我している足を洗っている。 健二「ねんざしてるんじゃないか」 早苗「さすが医者の息子。おじさん元気?」 健二「うるせいなぁ、関係ないだろ」 健二、明日香の足を洗っている。 チラッと明日香の顔を見る。 健二のN「何処となしか似ている・・・・俺はいつも何処かでアイツを捜していた」 再び、目線を戻す。
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