『恋』

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水飲み場で明日香の怪我している足を洗っている健二。 明日香「・・・・イタッ」 健二「ねんざしてるんじゃないか」 早苗「さすが医者の息子。おじさん元気?」 健二「うるせいなぁ、関係ないだろ」 その時、閃光が明日香と健二を包む。 早苗、明日香と健二をカメラで撮った。 早苗「お似合いだよ」 明日香「・・・・」 健二「馬鹿じゃねぇか」 早苗「照れるな照れるな」 健二「そんなんじゃねぇよ」 明日香、健二の顔をちらっと見た後、健二の側に置かれている文庫本に目をやる。 『島崎藤村 若菜集』。 明日香のN「私には好きなものが二つある」 何か言い争っている健二と早苗。 明日香のN「一つは朝の・・・・そう、まだ陽の登る前の青い瞬間」 画面暗転。
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