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―鄭神威―は暗い路地裏を居た。
無論一人では無い。
後輩である―沖田総悟―と―坂本沙遊―の二人を後ろに従えて…だ。
彼等は暴走族―夜兎―
巷では双子の高杉兄弟と並ぶ程危険で有名だった。
「…総悟ー最近面白いことが全く無いんだよねー
ね、抱かせてよ」
そんな危険な族のリーダーである神威はニコリと笑って冗談混じりの言葉を発しながら、辺りに居る自分達の敵を殴り飛ばしていた。
「神威先輩、一回死んで来ますかィ?
今年からまた同じ学校ですし、愉しい事ならいくらでも溢れてきますよ」
総悟も同じように会話しながら反り血を浴びていく。
「アハハそうかなー
やっぱり君を抱きたいんだけど」
その状況は異常だ。
「神威、いい加減にしぃやー?
30股かけとんねんからもうこれ以上ややこしい事すな」
沙遊が倒れてゆく者達を呆然と見つめる男を捕まえてナイフで相手の服だけを丁寧に切り刻んで笑う。
「だから現実から逃げたいんだよー」
「俺を巻き込まないでくだせぇ」
次々に襲いかかる雑魚を一掃する神威と総悟。
3人は他愛もない会話をしながら、ひたすら辺り一面を血の色で染め上げた。
「ねー今年は少し位楽しめるかな?」
神威は呟きながら狂気に満ちた笑みを浮かべたのだった。
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