一章~諦めた恋と始まる愛~

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クラス発表の翌日。 正門では早速教師達が制服チェックを行なっていた。 「よし、行け」 女子生徒のチェックを終えた―桂小太郎―はそう言って生徒達を校内へと促す。 その隣では学年主任の―水本和樹―が二人の新入生の制服チェックをしていた。 「宮瀬、お前ネクタイはどうした?」 「あー忘れてた☆」 水本に質問にされてニコリと笑い答えるのは宮瀬姉弟の末っ子―宮瀬那都― 那都は可愛いらしく笑う。 無論水本がそれを許す筈はなく「男ならきっちりとした格好で来い」と怒鳴る。 「先生ー私は?」 「相沢は…合格だ。」 「やったぁーじゃあ那都先に行ってるね?」 合格をもらった―相沢涼子―が那都に振り返ってそう言うと那都は頷く。 「後でな~」 「うん!」 「さて宮瀬、とりあえず説教だ。」 朝の登校時間はこうして繰り広げられ 騒がしいまま終わっていく。 そして… ついに物語は幕を広げる。 →続く
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