一章~諦めた恋と始まる愛~

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「ってな訳で・・・今日は遅れたんだよ」 -坂田銀時-は中学からの親友である-土方十四郎-の目前で手を合わせ必死に言い訳を繰り返していた。 「なぁにが・・・犬の出産に立ち会っただよ・・・・そんなつまらない言い訳考える暇があるなら、少しは早く起きれる方法でも考えろ万年天然パーマ」 土方は呆れたよう呟き、銀時を置いて歩く。 彼等は今、通学途中だ。 「おい!!待てよ!!!悪かったってぇ!!!ホントさぁ蛇の出産てのは結構難しくて」 銀時が慌てて土方を追いかけ言い訳を繰り返す。 「さっき犬だって言ってなかったか?」 「あ・・・・」 「・・・行くぞ」 「え?あ、はい。」 銀時は土方の不機嫌そうな顔をチラチラと見つめる。 そんな銀時に土方は笑った。 「怒ってねぇよ・・・だから行くぞ?」 そう言って笑う土方に銀時は安堵し、微笑む。 「おっはよ~!!!銀ちゃん~土方君~」 後ろから2人に声を掛けられる。 振り向けば灰色の長い髪を靡かせ笑いかけてくる少女-秋坂雪音- 「雪音ちゃ~ん!!おはよ」 「秋坂、お前からも銀時に言ってやってくれ寝坊しないように。」 銀時、土方の順でほぼいつも通りの挨拶をする。 雪音は楽しそうに笑って「まぁいいじゃん」と土方の提案を一掃。 そして3人はいつも通りに学校へと向かった。
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