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「ってな訳で・・・今日は遅れたんだよ」
-坂田銀時-は中学からの親友である-土方十四郎-の目前で手を合わせ必死に言い訳を繰り返していた。
「なぁにが・・・犬の出産に立ち会っただよ・・・・そんなつまらない言い訳考える暇があるなら、少しは早く起きれる方法でも考えろ万年天然パーマ」
土方は呆れたよう呟き、銀時を置いて歩く。
彼等は今、通学途中だ。
「おい!!待てよ!!!悪かったってぇ!!!ホントさぁ蛇の出産てのは結構難しくて」
銀時が慌てて土方を追いかけ言い訳を繰り返す。
「さっき犬だって言ってなかったか?」
「あ・・・・」
「・・・行くぞ」
「え?あ、はい。」
銀時は土方の不機嫌そうな顔をチラチラと見つめる。
そんな銀時に土方は笑った。
「怒ってねぇよ・・・だから行くぞ?」
そう言って笑う土方に銀時は安堵し、微笑む。
「おっはよ~!!!銀ちゃん~土方君~」
後ろから2人に声を掛けられる。
振り向けば灰色の長い髪を靡かせ笑いかけてくる少女-秋坂雪音-
「雪音ちゃ~ん!!おはよ」
「秋坂、お前からも銀時に言ってやってくれ寝坊しないように。」
銀時、土方の順でほぼいつも通りの挨拶をする。
雪音は楽しそうに笑って「まぁいいじゃん」と土方の提案を一掃。
そして3人はいつも通りに学校へと向かった。
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