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「はぁ・・・姉貴いい加減にしろよな」
-宮瀬砂那-は自分の双子の姉である-宮瀬咲紀-を見据えている。
2人は今、学校内にある写真部の部室に居る。
「何がやねん!!」
「・・・・この間の入学式・・・涼子たちの写真撮影しすぎてまた担任に呼び出しされたんだよ・・・・撮影した本人じゃなくてその弟であるこの俺が!!」
砂那が勢いよくそう言えば咲紀は満面の笑みで「ありがとぉ」と一蹴り。
最早砂那は肩を落とし重いため息を吐くしかなかった。
「まぁ・・・今日でお前とも離れられる筈だしな、早く始業式終われ・・・」
「アホやな~どないすんねん今年も同じクラスやったら」
「うん・・・とりあえずお前から徹底的に離れる」
遠い目をして砂那は呟いた。
咲紀が言ったことが本当になりそうで嫌な予感が胸をよぎり・・・・少し不安になる。
砂那は頭を左右にぶんぶんと振り悪い考えを吹き飛ばした。
「さてと・・・クラス表見に行くぞ」
「せやな」
そうして2人は部室を出て、クラス表が張り出される校舎へと向かうのだった。
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