一章~諦めた恋と始まる愛~

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「はぁ・・・姉貴いい加減にしろよな」 -宮瀬砂那-は自分の双子の姉である-宮瀬咲紀-を見据えている。 2人は今、学校内にある写真部の部室に居る。 「何がやねん!!」 「・・・・この間の入学式・・・涼子たちの写真撮影しすぎてまた担任に呼び出しされたんだよ・・・・撮影した本人じゃなくてその弟であるこの俺が!!」 砂那が勢いよくそう言えば咲紀は満面の笑みで「ありがとぉ」と一蹴り。 最早砂那は肩を落とし重いため息を吐くしかなかった。 「まぁ・・・今日でお前とも離れられる筈だしな、早く始業式終われ・・・」 「アホやな~どないすんねん今年も同じクラスやったら」 「うん・・・とりあえずお前から徹底的に離れる」 遠い目をして砂那は呟いた。 咲紀が言ったことが本当になりそうで嫌な予感が胸をよぎり・・・・少し不安になる。 砂那は頭を左右にぶんぶんと振り悪い考えを吹き飛ばした。 「さてと・・・クラス表見に行くぞ」 「せやな」 そうして2人は部室を出て、クラス表が張り出される校舎へと向かうのだった。
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