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大体可笑しいと思ったのだ。
A組からD組しか無かった筈のクラス。
なのにZ組と書かれたクラス表。
AからDで飛んでいきなりZなんていくらなんでも変だ…
しかもクラスメイトは問題児と呼ばれる者達ばかり
琉依は瞬時に悟ったのだ。
自分は問題児だったのか…と
「そこかい!」
「砂那君ってツッコミ好きなの?」
「嫌いだよ!
つーか…じゃあZ組ってかなりヤバイんでないの?」
「まぁ…そうだろうね」
裏庭で座り込み、真剣に話す砂那と琉依。
「明日から…ちょっと気を引き締めないとね」
琉依がそう言って笑った。
「そーいや涼子や那都もZ組って言ってたよな…」
「…成る程ね今年の2年と1年を対象に設けたクラスな訳か…」
「アイツ等大丈夫かなー」
「ふっ…涼子は大丈夫だよ。那都も多分…まぁ全裸で帰って来るくらいじゃない?」
「…何が起こるんだよ那都に」
「アハハ…そりゃあ新歓苛めじゃん」
「新歓コンパみたいに言うな」
二人は暫くの間、そんな他愛もないやり取りを繰り広げながら時間が過ぎていくのを待っていた。
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