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「ハルカ。君はハルカだ。ハルカ・ブリュンスタンド。これからその名前を使うといい。不便はないはずだ」
「ハ……ル……カ……」
少女、ハルカ・ブリュンスタンドは自分の名前をゆっくり口ずさんだ。
「どうやら気に入った様ッスね」
「ああ……本当は二人目の子に付ける名前だったがな……」
「あ……そうでしたね……」
エストとガンツは少し暗くなった。
二人の変化に気づいたハルカは声をかける。
「何?」
「あ……気にするな。調査は済んだ。帰るぞガンツ」
「あ、ああ。ほれハルカ、ついて来い」
「うん……」
ガンツの後ろを追うようについていくハルカ。
エストの背中が心なしか物悲しそうだったことは、今のハルカには気づいていない。
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