Episode 1

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「ハルカ。君はハルカだ。ハルカ・ブリュンスタンド。これからその名前を使うといい。不便はないはずだ」 「ハ……ル……カ……」 少女、ハルカ・ブリュンスタンドは自分の名前をゆっくり口ずさんだ。 「どうやら気に入った様ッスね」 「ああ……本当は二人目の子に付ける名前だったがな……」 「あ……そうでしたね……」 エストとガンツは少し暗くなった。 二人の変化に気づいたハルカは声をかける。 「何?」 「あ……気にするな。調査は済んだ。帰るぞガンツ」 「あ、ああ。ほれハルカ、ついて来い」 「うん……」 ガンツの後ろを追うようについていくハルカ。 エストの背中が心なしか物悲しそうだったことは、今のハルカには気づいていない。
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