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新宇宙歴3042年、人機が起こすテロ以外で事件が発生していた。
人が突然姿を消すという事件である。
最初はいたずらとあしらわれていたが、月日が流れると同時に規模が大きくなり、コロニーが姿を消すという事件も起きている。
流石に違和感を覚えたか、中立を保ち続けている組織"ヴェサリス団体"が調査を開始した。
無論その事件に関する手掛かりは少なく、捜索はまさに"わら人形の中の針を探す"様な過酷さだった。
それから三年の月日が流れ、事件の捜索をしていたヴェサリス団体の下に一通のメールが届く。
それは完全自律組のもので、「廃棄された4989番コロニーに少女の姿を見かけた」という文章が記されていた。
本来それは気にも掛けないものだが、その時はどんな小さな情報を集めていたため、そのメールを見るや否や記されたコロニーに足を踏み入れる。
それが世界を変える事になろうとは、誰も思わない。
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