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「な!?」
「う、動いただと!?」
エストとガンツは仰天した。
死体が動いたからだ。
本来、死体は動く事はない。
実際人は死んだらそれきり、蘇ることはない。
復活は夢のまた夢、虚無そのもの。
だがこの少女の遺体は違う。
動いているのだ。
動き出しているのだ。
遺体が動く。
そんなホラー映画の様なことが実際目の当たりにすると不気味に思うだろう。
エストとガンツは警戒して少女の遺体をみる。
少女の遺体はゆっくり立ち上がる。
辺りを見渡し、二人を見てこう応えた。
「寝ていた……」
それを聴いたエストとガンツの緊張の糸が切れた。
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