50人が本棚に入れています
本棚に追加
男は血だらけの女を強く抱きしめていた。
かつて互いに惹かれあい、想いは同じであったはずなのに。
こうなることが予測できなかった事に苛立ちさえ感じる。
目も開けない
笑いもしない
そんな女を見て男は悔しさに顔を歪ませる。
「………すまなかった…」
男の目から涙が流れ落ち、
同時に
剣士である自分を悔いた。
最初のコメントを投稿しよう!