水の消息

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水の消息

2人も何故この場所に居るのか分からなかった 窓も無ければドアにも鍵が掛かっていて開けられない キサベラとリーズは昨日の出来事を話した アセント唖然 気を取り直して アセントは記憶を確かめたかったのだろう 昨日までの間に起こった事を話し始めた 一昨日 クリスタルバー檸檬 仕事が終わり洗い物登板開始 他のスタッフは先に帰宅 洗い物を済ませて店の鍵を閉める その時声を掛けられた 後ろを振り返る さっきまでカウンターで飲んでいた客 ナンパは始めてらしい 緊張が伝わって来る 飲み直しに付き合って欲しいと言われる 店はもうドコもやっていない時間だと言って断った それでも引き下がってくれなかった 部屋に来て飲めば良い 怖くなり逃げた タクシーを捕まえて帰宅 昨日 その男がまた待ち伏せしていた 逃げようとした時 身体が痺れた そのまま意識は朦朧 そんな状態で車に乗せられた 怖過ぎ 男の部屋に着れて行かれた 襲われたりするのかと思っていた ただ その頃には身体が元通りまでは行かなくても動かせた 逃げようと思えばいつでも逃げ出せる ケド 途中で捕まるかも知れない 助かる方法 何か無いのか必死に考えた 襲い掛かって来られると厄介 このままでも居られない 相手を安心させ信用させる 少しずつエロい話に持って行く 男の思考回路はエロしか考えられなくなっていた 絶体に逃げないと約束してシャワーに行かせた アセントは触るのも嫌だったが男の持ち物チェック スタンガン発見 さっきはコレ当てられて意識朦朧にさせられた ついでに財布も貰っておく 身分証明書も何もかも入っている シャワーの音が止まる スタンガンを風呂場のドアノブに流した 中から悲鳴 足場が濡れているから電流が流れて死んだかも知れない 放電させた後 風呂場のドアを開けてみる やっぱり 見たく無いモノを見る羽目になった そのまま黙ってドアを閉め帰宅 仕事が終わって疲れて寝た そして気付くと今居るこの場所に居た 何かと思えば色仕掛けのセクシー攻撃の話かよ
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