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「だいたいミチルはモテるのに、他の高校の男子から告られても『ライオンと戦って勝ったら考える』とか無茶苦茶言って、結局引かれて終わりなんだから。もったいないよ」
「だって!それくらい強くなきゃイヤだよ!!世紀末に生き残れるくらい屈強じゃなきゃ!!サバイバルな状況になっても、守ってもらいたいもん!!」
身を乗り出してまで力説したのに、私はみーちゃんに無言でチョップをくらってしまった。
何気に痛くて、「むぎゅっ」とか意味不明な声が漏れた。
「で?それで、あんたがちゃんと恋した人間の男って、どんな男なの?猛獣にも勝てちゃうような男なわけ?」
頭をさすっている私に、爪のお手入れが終了したらしいみーちゃんは、もとからウルウルしている瞳をもっと煌めかせて尋ねてきた。
激カワ。
「うん……人間の男なんて、って思ってたのにね。一目惚れだったの」
「マジで!?ミチルが!?一目惚れええぇ!!??」
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