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…いつからだろう…?
鉄の格子と堅い岩の壁で囲まれたこの冷たい牢屋に俺は居る
ジャラリ…
脚には頭大ほどの大きさもある鉄球の付いた鎖が繋がれている。さしずめ逃げられない様に…と、言った所か?ふん…全く御丁寧な事だ
俺は何故ここにぶち込まれたのか…その理由でさえも知らされてはいない
この場所ではこちらから声を掛けようとも、看守だろうと何だろうと誰一人として言葉を返してはくれない
捕らえられている者に対して従者が一切干渉しない事…それがどうやらここの決まり事のようだ
こんなしけた場所で俺が唯一与えられた物があった
それは…
いつの間にか右腕に烙印されたこの『0142』というナンバーだけだ
恐らくここに連れて来られた時に刻まれた物に違いは無いだろう
俺は辛うじてマズイ飯に生かされていた…朝と夜の二度、それは運ばれて来て格子の隙間から牢の中に差し入れられる
だがそのマズイ飯を喰らうと時折、意識が薄れ知らぬ間に眠りに墜ちている時がある…
そんな翌日に目を覚ますと俺は全身に酷い気怠さを覚え、腕にはいくつもの注射の跡の様な小さな傷痕が残っている。一体俺の体には何をされているのだろうか…?
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