序章

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   …うぅ……  重量のある何かが俺の上に伸し掛かり蠢いている感覚で俺は意識を取り戻す。どうやら俺は知らぬ間に眠りについてしまっていたようだ  この伸し掛かる重さは…?金縛りなのか?俺は手足を軽く動かしてみようと試みるも思うようには動かす事が出来なかった。やはり…金縛り?だがそれにしては何だか体の様子がおかしい  体の上に伸し掛かっている重量からは肌を通して柔らかな感触が伝わってくる。そして何より…体全体が熱い。その熱さと言ったら黙っていても体中から汗が噴き出してしまいそうなほどだった  特に強くその熱さを感じるのは下腹部より僅かに下の…普段ならあまり熱を感じる事のない部分で、その部分は燃えるような熱さと共に今まで感じた事のない様な得も知れない快感に包まれていた  その刺激によってその部分には体中の血液が全て集中してしいるかの様な激しい脈動が込み上げ、血管がはっきりと浮き出るほどに隆々と隆起していた  俺はその快感に堪らずに微かに呻き声を漏らしてしまう。すると、間髪入れずに俺の口は何かで押さえ付けられた  口を押さえ付けた物それは感触から察するに人間の手に違いは無かった。何者かが俺の上に存在している!  そこで始めて俺はこの体に受ける重量の正体を知り瞼を見開く。するとすぐ鼻先には見知らぬ女性の顔があり突然目が合ってしまった  
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