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百星刀は刀の先しか蛟に刺さらなかったが、それでも蛟は、まるで狂ったかのように暴れだした。
蛟の紅玉のような眼が敵意を剥き出しにして、張覇を見つめる。張覇は、それに怯むことなく立ち向かう。
百星刀が再び蛟の二本の角の間に突き刺さる。今度は張覇自身も手応えを感じた。百星刀は蛟の皮膚を貫き、肉に達した。
蛟は先程とは比べものにならない程暴れた。地に堕ちた蛟が暴れ狂ったために辺り一面に泥がはねあがり、張覇も少なからず被害を被った。
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