牛皐、検正使を殺し出奔し、張覇、道に迷いて蛟を斬る

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老将は更に続けて言う。 「しかし、お若いのお主刀の使い方が全くなっとらんの。」 「何、俺の太刀捌きの何が悪いってんだ。一体あんた何様だ。」 「儂は何様でもない。黄東の田舎に庵を構え住む宋羅顔というただの爺じゃよ。ただ少々、武芸に心得があっての、せっかくの業物とそれを使いこなすことの出来そうな人物が揃っておるのに勿体ないと思うただけのこと。」 老将の名乗りに張覇は絶句した。 「あんたが、あの黄東の剣聖、宋羅顔なのか。」
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