牛皐、検正使を殺し出奔し、張覇、道に迷いて蛟を斬る
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張覇は義兄弟となった孫藺と約束を交わし、義勇軍の指揮官へと志願に行く途中であることを告げ、南天領の各地で起こっている反乱が一段落つけば必ず黄東の庵を訪ねる旨を伝え、宋羅顔もそれを了承し、二人は別れた。 張覇が来た道を戻ると、昨夜、張覇を泊めてくれた老人が待っていた。老人は張覇の姿を見つけると、転がるように駆け寄ってきた。 「あんた大丈夫じゃったんじゃな。」 老人は心底安心した表情で、張覇に言った。
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