張覇、南滔で百人長となり初陣す

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下士官は張覇が下がると、守備隊長に訊ねた。 「よろしいのですか。」 「何がだ。」 守備隊長は、侍女に茶を持ってくるように言いながら問い返した。 「余計な事を申すようでございますが、先程の伍県亭長張覇は、たしか南天行政府の孫藺様のご推挙ではございませんでしたか。」 守備隊長は下士官を睨みつけ腹立たしげに言った。 「たしかに余計な事だな。」 申し訳ございませんと下士官は恐縮した。守備隊長は、あからさまに不機嫌そうな顔で、不機嫌そうに言った。
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