張覇、南滔で百人長となり初陣す

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守備隊長との面会を済ませた張覇は、別の下士官に案内され兵舎の前にいた。兵舎の中からは酒の匂いとともに騒ぎ声が聞こえてきた。張覇が兵舎の中に入ると、いきなり男が張覇にぶつかってきた。 「大丈夫か。」 張覇が男の顔を覗く。男は顔を腫らし、気を失っていた。 「元気が有り余って喧嘩かよ。こいつは頼もしいこった。」 張覇は笑いながら兵舎の中を見渡した。中の男達から非友好的な視線が張覇に注がれる。 「あんたは誰だ。」 兵舎の中の男達の一人が張覇に問いかけた。
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